懐かしの味からビビンバ丼まで 大隅の食の魅力が詰まった個性豊かな3つの「大隅弁当」 鹿児島県が認定
大隅地域をPRしようと、鹿児島県大隅地域振興局の呼びかけで地元食材を使った弁当が開発されました。その名も「大隅弁当」です。
昔懐かしい雰囲気の弁当や、ボリュームたっぷりの丼など、個性が光る3種類の弁当。
県大隅地域振興局が、地域の食材をPRするために昨年度から開発に取り組んでいて、昨年度は4事業者、今年度は3事業者の弁当が認定を受けました。
今年度、認定を受けた一つが、煮しめやがね、おにぎりなどが竹の皮で包まれた「竹皮弁当」(税込み1300円)。錦江町の「うんめもんの会」が開発した昔ながらの鹿児島の家庭の味が楽しめる懐かしい雰囲気の弁当です。
(うんめもんの会 猪鹿倉房子さん)「煮しめを今の若い方々に食べていただきたい。竹の皮などで包装して、自然に還るようにと思い作っている」
こちらは、鹿屋市の「かやの郷」が開発した「ビビンバ丼」(税込み1000円)。肝付町の味噌を使ったコチュジャンで牛肉を甘辛く味付けしたもので、コメと小松菜は鹿屋、卵は志布志、添えられているのは辺塚だいだいと、大隅づくしの丼です。
(かやの郷 三浦優平さん)「大隅の食材を使った手作りのコチュジャンで味付けしているのが、こだわり。彩りよく盛り付けるのに苦労した」
そして、錦江町の「坂下水産ふる里館」の魚がいっぱいの弁当も認定を受けました。(笑顔まんてん錦笑ヒラマサ弁当と、恋するギンカガミ 税込み1200円)
西京焼や天ぷら、さつま揚げなど、魚づしのメニューには、地元産のヒラマサやカンパチだけでなく、定置網にかかるものの、市場にでは出回らない未利用魚・ギンカガミも使われています。
(坂下水産ふる里館 坂下なつこさん)「魚をたくさん使った、魚をいっぱい食べられる弁当。魚がおいしいということを感じてもらえたら」
大隅の魅力が詰まった個性豊かな3種類の弁当。関係者がその味を確かめました。
(アドバイザーを務めた料理研究家・門倉多仁亜さん)「どれもとてもおいしい。(竹皮弁当は)昔のお母さんが作ってくれた煮しめやがねが入った田舎らしい良い弁当」
(県大隅地域振興局 永野義人局長)「大隅を代表する弁当になるのではと感じた。大隅の食材の素晴らしさをPRできたら」
3種類の大隅駅弁は、来月13日・14日・20日・21日・28日に、垂水市の「道の駅たるみずはまびら」と鹿屋市の「JA鹿児島きもつき どっ菜市場」で販売される予定です。