イルカウォッチング成功率アップの切り札はドローン「空から判別しやすい」鹿児島で実証実験

海を泳ぐイルカを観察するイルカウォッチング。それにドローンを活用しようという実証実験が、桜島で行われました。

桜島から錦江湾上空へと飛び立つドローン。撮影した映像は、離れたモニターでリアルタイムで見ることができます。

ドローンが狙うのは、イルカ。錦江湾では、ミナミハンドウイルカなどを年間を通して見ることができますが、発見率は低いのが現状です。
そのため、ドローンを使ってイルカを探し、観光船がその情報をもとに現場に向かおうというのです。

(デュアルドローンハンドラーズ 山口東洋一さん)「(空からだと)立体感が出てくるので、ものの判別がしやすくなる。上から見ることで、波なのかイルカなのか判別がつく」

実験は、鹿児島市や東京の事業者らによる共同企業体が、ドローン活用を目指す県の補助事業を活用して今月6日から9日まで行いました。
9日はイルカは発見できなかったものの、8日は発見に成功したということです。

(県商工労働水産部 産業立地課新産業創出室 溝口俊徳室長)「データの蓄積が成功率につながっていくのではないかと感じた」

(デュアルドローンハンドラーズ 山口東洋一さん)「海側から見えて初めて見られる場所や映像が価値に、付加価値になってきて、そこが強みになっていくのかなと」

ドローンの新たな商業利用に向けて、今回の結果は来年3月ごろまでにまとめられる見込みです。