海の神々へ豊作を祈る 奄美大島龍郷町で伝統の「平瀬マンカイ」 山の神々への「ショチョガマ」とともに
鹿児島県奄美大島の龍郷町で25日、海の神々へ豊作を祈願する伝統行事、「平瀬マンカイ」がありました。
平瀬マンカイは龍郷町の秋名・幾里集落に伝わる伝統行事で、海の神々に豊作を祈願するものです。同じ日の朝に行われる田畑や山の神々へ祈願する「ショチョガマ」とともに、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
午後4時ごろ、海岸に2つある岩の一方に、巫女のノロ役の女性5人が、もう一方には宮司役などの男女7人が上がり歌を掛け合いながら踊り、五穀豊穣を祈りました。
去年まではコロナ禍で、観客は集落の住民のみでしたが、今年は一般にも公開されました。
(奄美市から)「伝承がうまい具合に若い人たちへのバトンタッチができている行事なんだなと思った。楽しそうな顔でされていたのが印象的でした」
最後は、集落の住民らが浜で輪になり八月踊りを踊って締めくくりました。