実家は甲子園まで車で15分 入れば“負けなし”チーム支えた記録員 地元で見せる成長した姿(2023年8月21日放送)
快進撃を見せた神村学園を支えた部員がいました。21日の準決勝までベンチに入れば負けなしだった山本光大記録員です。兵庫県の親元を離れ、鹿児島から甲子園の夢を掴み、地元に凱旋を果たしました。
甲子園で記録員を務めるのは、チームの寮長も務める山本光大さん。準決勝までベンチに入った試合は一度も負けなしでした。
生まれ育ったのは、甲子園球場がある西宮市。球場までは車でおよそ15分の場所です。小学校1年生の時に友だちの誘いで野球をはじめ、練習場所は父・忠さんが働く工務店の倉庫。実家を離れ2年がたった今も、当時、親子でトスバッティングをした名残が。
(父・忠さん)「300球くらい打っていた」
去年、秋の県大会はレギュラーで優勝。しかし、最後の夏、背番号はありませんでした。
(母・純子さん)「電話してきて『ごめんね、ごめんね』という。私たちに恩返しすることがメンバーに入ることだと思っていたようで」
(父・忠さん)「なにも謝ることはないと伝えた」
そこからチームのサポートに徹し、記録員として地元・甲子園に戻りました。
(父・忠さん)「本当にうれしい。与えてもらったことを精一杯やっている。成長したなと」