コンビニで捕まったのは天然記念物ケナガネズミ「2週間店にいた」鹿児島・奄美市(2023年7月25日放送)

奄美市の繁華街「屋仁川」の商店で、天然記念物のケナガネズミが見つかりました。現場に駆け付けたあまみエフエムのパーソナリティ渡陽子さんの取材です。

(渡さん)「いさお~ケナガネズミが出たって本当?」
(昌崎功さん)「本当ですよ。今から市役所の人が来て調査するそうです」

ケナガネズミが見つかったのは、奄美市一の繁華街、屋仁川にある丸市商店です。

(渡さん)「えーすごーい!なんでこんな…初めて見た」

体長は30センチほど。ケナガネズミは国内のネズミでは最も大きく、奄美地方や沖縄に生息し、国の天然記念物に指定されています。数が少なく夜行性で主に木の上で生活をしているため、なかなか見ることはできません。

驚いていると奄美市の職員が到着。
「奄美市役所でーす」

(渡さん)「どうですか?」
(奄美市職員)「ケナガネズミで間違いないですね」「ちょっとしっぽが白くない高齢のケナガネズミですね」

(渡さん)「なんでここにいるんですか?」
(奄美市職員)「こっちがびっくりです…まさか屋仁川まで」

(奄美市職員)「どこで捕まったんですか?」
(昌崎さん)「店の中で…」
(奄美市職員)「店の中ですか?!」

このケナガネズミは、先々週の水曜日夜、開いていた自動ドアから店に迷い込みました。店では普通のネズミかと思い、市販のわなを設置しましたが、頭が良くわなを避け、全く捕まらなかったといいます。

24日、専門の業者がようやくかご罠で捕獲したところ、天然記念物のケナガネズミだと分かりました。
駆け付けた奄美市の職員がケナガネズミを引き取り、山に帰したということです。

(渡さん)「今の気持ちを教えてください?」
(昌崎さん)「ほっとしました。いっぱい食べてたんで。お米とか4000円分ぐらい」

奄美市によりますと、ケナガネズミなどの希少生物を見かけても触ったりせず、市や奄美野生生物保護センターなどに連絡してほしいということです。