おはら祭花電車「花2号」が福岡へ 明治時代に製造 鹿児島市(2023年7月19日放送)

おはら祭りの花電車として活躍してきた鹿児島市電の車両が、福岡県の会社に引き取られることになり、19日、鹿児島市を出発しました。


鹿児島市交通局で搬出に向けた作業が行われる花電車「花2号」。「花2号」は、112年前の1911年=明治44年に製造。1979年に西日本鉄道から譲り受け、花電車としておはら祭のPRに長年使われ親しまれてきましたが、2020年に引退しました。

正午過ぎにクレーン車で吊り上げられた「花2号」は、大型トレーラーにゆっくりと積み込まれました。

(鉄道ファンの大学生)「幕が閉じるという感じで、しみじみとした感じになった。鹿児島のみなさんに愛されたように、福岡の皆さんにも愛されてほしい」

(鹿児島市交通局 中江智次課長)「非常に寂しい気持ち。歴史のある車体なのでそこを見ていただき、鹿児島から来たんだと、観光大使としてこの花電車が役立ってほしい」

「花2号」は、車両保存事業を手がける福岡県の企業・ワンマイルに引き取られ、展示品として再出発します。