大物「クロマグロ」海岸で獲った2.4メートル「イルカかと思った」鹿児島出水市(2023年7月11日放送)
2メートル40センチの大物クロマグロが、鹿児島県出水市の海岸で捕獲されました。
クレーンに吊り下げられたクロマグロ。長さ2メートル40センチ、重さ360キロの大物です。鹿児島県北部・八代海に面した出水市の蕨島の海岸で飛び跳ねているところを捕獲されました。
捕獲したのは、出水市高尾野町で木材加工場を経営する尾ノ上則夫さん(67)です。
今月2日午前10時すぎ、蕨島沖でアラカブ釣りをしている最中に、海岸で大きな生き物が水しぶきをあげているのを発見。
尾ノ上さん「ばしゃばしゃしてて、最初イルカかと思った」
イルカかと思った尾ノ上さん。近くの漁師と救助に向かうと、海岸にいたのは大きなクロマグロでした。
マグロをロープで固定し、漁船で引いて港に帰り、クレーンで引き上げます。木材加工場で計量すると、長さ2メートル40センチ、重さ360キロの大物でした。
「びっくりした。こんなところにマグロがいるなんて思っていないから。みんな“宝くじに当たったようなもんだ”って言って」
実は昔、マグロ漁船に乗っていた尾ノ上さん。自ら解体すると、噂を聞きつけ駆けつけたおよそ40人に振る舞ったということです。
尾ノ上さんの手元に残ったのは1キロだけでした。
「気が付けば自分のはなくて(笑)みんなが喜んでくれたから、うれしい」
北さつま漁協によりますと、10年ほど前に阿久根市の折口川の河口付近で、クロマグロが捕獲されたことがあるということですが、北薩でクロマグロが見つかるのは珍しいということです。