「7月14日」何の日?街で知っていたのは100人に2人 認知度↑へPR 714円メニューやゴルフ割引も 鹿児島県(2023年7月6日放送)
7月14日は何の日?と聞かれたら、すぐに答えられますか?7月14日は「県民の日」です。
明治4年=1871年7月14日に廃藩置県が布告され、鹿児島県が誕生したことにちなんだものです。
明治150周年を記念して2018年に制定され、毎年、さまざまなイベントが開かれていますが、県民にはまだあまり浸透していません。
その認知度を高めようと、今年はさまざまなキャンペーンが企画されています。
(記者)「7月14日は県民の日。何人が知っているでしょうか?」
7月14日は何の日か。鹿児島市で100人に聞いたところ…
(高校生)「山の日?分からない」
(学生)「海の日?16日じゃない?知らなかった」
(50代公務員)「7月14日?誕生日の前。七夕は7月7日」
(記者)「薩摩藩から鹿児島県に変わった日。ピンとこない?」
(40代会社員)「廃藩置県は授業で習ったかなっていう感じ」
「県民の日」を知らない人が多い一方…
(20代会社員)「県民の日。(Q.どこで知った?)弟が言っていた。かごしま検定で知っていた」
(50代県議)「県民の日。抽象的な日。県民の意識を高めたり、ふるさとに誇りを持ったり。意識を高揚する日」
(記者)「アンケートの結果は、知っているが2人、知らないが98人になりました」
「県民の日」を知っていたのは、たまたま通りがかった県議会議員を除けば20代の女性ただ一人。この結果に県の担当者は…
(県文化振興課 久保海渡さん)「なかなか厳しい数字ですね」
制定されて5年になるものの、なかなか高まらない「県民の日」の認知度。県は、新型コロナの感染拡大で、ここ数年はイベントを思うように開けなかったことも影響したとみています。
「県民の日」の7月14日にはこれまで、鹿児島市の黎明館や霧島市の霧島アートの森など、県が所有する7か所の施設の入館料が無料としてきましたが、今年はさらに、民間とも協力して新たな取り組みも始めます。
(県文化振興課 田代孝也課長)「今年はようやくコロナの影響もない状態で迎えられる。再スタートという気持ちで頑張りたい」
「県民の日」の前後の期間には、鶴丸城御楼門など10の施設をライトアップします。また、黎明館では大リーグ・大谷翔平選手のパフォーマンスで話題となった「かぶと」と同じ型のものを展示。
飲食店やスーパーなど40近くの企業が協力し、県産品を使ったメニューを提供します。
(寿司まどか東開店 別府和也店長)「地元の食材をふんだんに使用し、地魚をメインに鮮度にこだわった商品です」
回転ずしチェーンの「寿司まどか」では県内15店舗で、地場産の水産物を使った期間限定メニュー「鹿児島尽くしセット」を、7月14日から17日までの4日間、714円で提供します。
(寿司まどか東開店 別府和也店長)「客だけでなく、従業員も元気の出るきっかけになる。キャンペーンに参加することで鹿児島の食材を通じ、地元に貢献したい」
さつま町のゴルフ場では、7月14日は通常より4割ほど安い料金で、プレーできるお得なサービスも。
(さつまゴルフリゾート&さつまリゾートホテル 山室美緒子社長)「鹿児島県の観光を盛り上げていきたいという思いから、スペシャルなプランを企画した」
県民の日にちなんだ様々なキャンペーンは、スーパーやホテルなどおよそ40か所で、特別メニューや割り引きなどのサービスがあり、県のホームページに掲載されています。
(県文化振興課 久保海渡さん)「コロナから立ち上がる鹿児島の新しい元気、一つの力になればと思って企画した。消費活動を通じて鹿児島県のよさを再認識してもらう日になったらいい」
「県民の日」の認知度を高めるだけでなく、コロナ禍からの経済回復の後押しになればと、関係者は意気込んでいます。