新型コロナ 与論クラスター新たに1人確認、51人に 影響広がる
新型コロナウイルスの感染者は、鹿児島県内では9日、新たに3人発表されました。与論町で発生した感染者集団=クラスター関連は、9日は1人、これまでに51人となるなど、影響が広がっています。
与論町では2例目となるクラスター関連の感染者は、今月3日から9日までの1週間に合わせて51人と、7月下旬から8月上旬にかけて発生した1例目のクラスターに迫る数になっています。内訳は与論町が48人、和泊町が2人龍郷町が1人となっています。
感染者には、与論町茶花の「ラウンジRose」の店員3人、利用客25人も含まれていて、県は先月18日から今月1日の間に利用した人は、最寄りの保健所などに連絡するよう呼びかけています。
また、与論町は8日、感染者に3人の役場職員が含まれることを明らかにしました。県の調査で、感染者の中には会食でマスクを着用していなかったケースが確認されていることから、与論町では会食のときでも会話をする時はマスクの着用を徹底し、大人数や長時間の飲食は行わないよう呼びかけています。
また町では、今回のクラスターは島内に原因があるとして、前回のクラスターの際のような「来島自粛」の呼びかけは行いませんが、不要不急の外出の自粛や、島外への旅行についても、必要性を慎重に検討するよう呼びかけています。
県内では9日、与論町のクラスター関連以外では、鹿児島市で60代の男性と20代の女性の2人の感染確認が発表されました。
県内の感染者の累計は537人となり、8日時点で65人が医療機関などで療養中で、重症者はいません。