新型コロナ 鹿児島県内で新たに5人感染確認 10歳未満の子どもも

新型コロナウイルスの感染者は、新たに5人確認されたと鹿児島市が発表し、県内の累計は440人となりました。県内では2日連続で10歳以下の子どもの感染が発表されていて、専門家は小さい子どもの場合は症状を訴えられないケースもあり、注意が必要と話します。

鹿児島市は、新たに5人の感染が確認されたと発表しました。このうち20代男性と70代女性は、すでに感染が確認された人の接触者です。20代女性と10歳未満の男の子は天文館で発生した感染者集団=クラスターによる感染者の接触者で、このクラスター関連は35人となりました。残る10代男性については感染経路を調べています。

県内の感染者は累計で440人で、5日現在の療養者は20人、酸素投与などが必要な中等症が1人となっています。

なお5日、町内で初めてとなる1歳の男の子の感染が確認された喜界町では、6日は新たな感染者の発表はありませんでした。これまでに家族や接触者など24人の検査を行い、うち4人は陰性で、残る20人は結果待ちだということです。

喜界町は町民に対して感染症対策の徹底を呼びかけるとともに、感染者やその家族が誹謗・中傷を受けないよう冷静な行動を求めています。
(隈崎悦男町長)「慌てないで、感染者が不当な差別・偏見を受けることがないよう、確実な情報を町民に渡すので、落ち着いて対応してほしい」

県内の離島では感染者が確認されたのは、沖永良部島、奄美大島、与論島、屋久島、徳之島に続いて、6島目ですが、感染症の専門家は医療体制の弱い離島での感染はリスクが大きく、注意が必要と話します。

(鹿児島大学病院 川村英樹特例准教授)「離島は入院などの医療機関がぜい弱。拡大すると一気に医療崩壊が起こりかねない。子どもの場合は重症化するという情報はあまりないが、集団生活をしやすい。そこで広がらないかは注意が必要」

さらに6日は鹿児島市でも10歳未満の男の子の感染が確認されていますが、小さい子どもの場合、症状を訴えることができないため、周囲の大人が体調不良を感じたら、早めに医療機関に相談してほしいと話します。

(鹿児島大学病院 川村英樹特例准教授)「子どもは熱が上がるケースが多い。周囲に有症状者がいるかどうかが重要なポイント。有症状者がいる時は検査を受ける必要性がある」