専門家「風邪のような症状なら外出を控えて」

それぞれが新型コロナ対策をとりながらの生活が続いていますが、感染症の専門家は人の移動が増えると感染リスクも高まるとし、少しでも風邪のような症状が出たら外出を控えることなどを徹底してほしいと呼びかけています。

(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「(11例目の患者は)4月に鹿児島で確認された患者さんからの感染が、ずっと続いているということは考えにくいと思います。ウイルスが残っていたという可能性は低いと思います。緊急事態宣言が解除されて、人の移動が増えた結果、どこかの時点で持ち込まれたウイルスが、この方に感染したのではないか」

「102人調べて現時点でも出ていませんので、どこからうつったかというのは難しいと思いますし、それ以上広がっていませんので、あまりそこを詮索しなくてもいいのではないか」

西教授は、今後さらに人の移動が増えれば感染リスクも高くなるとし、感染拡大防止のためにも、倦怠感や風邪の症状が続く場合は、ためらうことなく相談センターなどへ連絡してほしいと呼びかけます。

(西教授)「隠すのではなくて、疑いがあったら積極的に検査に行っていただく。何よりも大事なことは、症状があったら広げる可能性がありますから、少しでも体調不良があるときは、無理して出勤したり、登校したりがないように、外出を控えていただくようにお願いしたいと思います」