“コロナ解雇”の技能実習生に食品が贈られる 霧島市
新型コロナウイルスの影響で、解雇された外国人技能実習生を支援しようと、鹿児島県霧島市で5日、実習生に食べ物が贈られました。
5日は、霧島市隼人町のNPO「フードバンクお助けマン霧島」で、ベトナムからの技能実習生の女性13人がラーメン用の生めん72食分や塩飴などのお菓子を受け取りました。生めんは、鹿屋市のラーメン店が新型コロナによるイベント中止で使わなくなったために寄贈したものです。
(鹿児島らーめん三男坊 折尾淳一さん)「楽しくおいしく食べてもらえればいいなと思う」
実は、食べ物を受け取った技能実習生は、霧島市内の縫製工場で先月まで働いていましたが、新型コロナウイルスの影響で工場が閉鎖され仕事を失いました。次の実習先はまだ決まっておらず、不安な気持ちを抱えています。
(技能実習生 ザンさん)「うれしい、本当にありがとうございました。みんな(次の)仕事まだです。縫製とか農業とかお願います」
(技能実習生 タオさん)「新しい仕事ほしいです。でもいまコロナの影響で、ほかの会社も仕事ないです。みんな心配しています」
引き続き日本での生活を希望する実習生たち。寮で共同生活を続けながら、新しい実習先が決まるのを待ち望んでいます。