インフル感染者数全国1位で学級閉鎖相次ぐ 新型コロナ感染なども増加 鹿児島県

さまざまな感染症の流行が拡大しています。30日発表されたインフルエンザの1医療機関あたりの1週間の報告数は、鹿児島は全国最多の18.09人でした。新型コロナも11.71人で、全国で2番目の多さとなっています。

県によりますと、今月25日までの1週間に、県内91の医療機関から寄せられたインフルエンザの報告数は、1医療機関あたり18.09人で全国最多です。2位の宮崎の6.81人の2.6倍で、全国でも突出して多く、県内全域に流行発生注意報が出されています。
保健所別では、伊集院46人、西之表40人、川薩38.14人などとなっていて、流行発生警報の目安となる30人を超えているところもあります。

学校への影響も出ていて、今月25日までの1週間でインフルエンザによる学級閉鎖が、小学校13校と高校3校のあわせて16校で、学年閉鎖が小学校9校で行われました。

新型コロナの1医療機関あたりの報告数は前の週より1.22倍多い11.71人で、沖縄に次いで全国で2番目に多い状況が続いています。
28日時点で、医療機関に入院中は299人、宿泊施設で療養中は4人です。重症者は1人で、病床使用率は17.8%です。

そのほかの感染症も増えていて、子どもを中心に感染するいわゆる夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」の報告数は、1医療機関あたり12.25人でした。県内全域で流行発生警報が継続しています。

こうした状況を踏まえ、県は、手指消毒やこまめな手洗いなどの対策に取り組むよう呼びかけています。