オミクロン対応大規模接種・最終日 接種2万人想定に対し9000人余り「今後は市町村で接種を」
新型コロナのオミクロン株対応ワクチンの大規模接種を鹿児島県は今月16日まで行っていますが、接種を受けた人は2万人の想定に対し、9000人余りに留まっています。
「第8波」の感染拡大も懸念される中、県は、今後は各市町村での接種を検討するよう呼びかけています。
県は今月2日以降、オミクロン株対応ワクチンの大規模接種を県内4か所で行ってきましたが、16日の夜8時まで行われる鹿児島市の会場が終われば、全て終了することになります。最終日に訪れた人たちからは「第8波」を心配する声も聞かれました。
(接種を受けた人)
「コロナがはやってきているので、大規模接種の方が早く予約が取れるかと思ったので申し込んだ」
「(感染拡大に)不安もあるが仕方ない。自分にできる予防と思って接種した」
大規模接種では、およそ2万人の接種を想定していましたが、15日時点で9148人に留まっています。県はその要因について、感染者数が少ない時期に大規模接種が始まったことや、副反応への不安などが考えられるとしています。
ただ、接種用のワクチンは、予約状況を踏まえながら会場が設置された市から譲り受けていたため、大量に余って廃棄することはなかったということです。
県は、現時点では新たに大規模接種を行う予定はないため、今後、接種を希望する場合は各市町村で進められている個別接種や集団接種を利用するよう呼びかけています。