「BA.5対策強化宣言」9月30日まで延長 全数把握は9月半ばからか 鹿児島県

鹿児島県内では26日も新型コロナウイルスの感染者が3625人発表されるなど、感染拡大が続いています。こうした中、塩田知事は、今月31日までとしていた「BA.5対策強化宣言」の期限を、来月30日まで延長する考えを示しました。

(塩田康一知事)「宣言を延長することにした」

「BA.5対策強化宣言」は、重症化リスクが高い高齢者らの感染防止策や、早期のワクチン接種などを呼びかけるもので、県が今月3日から県内に出しています。

ただ、県内では宣言が出された後も感染者は増加傾向にあり、特にお盆明け以降は連日、1日の感染者は3000から4000人台が続いていて、きょう26日も3625人となりました。
また26日は7人の死亡が発表され、亡くなった人の数は今月だけで161人となっています。

そして、県内の警戒基準はレベル2ですが、病床使用率は24日時点で60・5%となっていて、レベル3の目安となる50%を超える状況が続いています。

こうしたことから塩田知事は、今月31日までとしていた宣言の期限を来月30日まで延長することを決めました。県民に一律の行動制限は求めないものの、特に高齢者や基礎疾患のある人などは人込みなどの感染リスクが高い場所への外出を控えるよう、呼びかけています。

また総理が打ち出した、すべての感染者の情報を保健所に届け出る「全数把握」の見直しについては、塩田知事は改めて賛意を示し、県内での見直しは9月半ばごろになるとの見通しを示しました。