BA.5対策強化宣言 鹿児島県が発令「医療ひっ迫 高齢者等守る対応を」

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、塩田知事は3日、国が新たに導入した「BA.5対策強化宣言」を発令。高齢者などの感染予防などを呼びかけました。

(塩田知事)「医療提供体制がひっ迫している。本日、BA.5対策強化宣言を発令することを決めた」

塩田知事は3日夕方、県が独自に高齢者などの感染を防ぐための対策などを強く呼びかける「BA.5対策強化宣言」を発令しました。

鹿児島県内の感染者は、2日は3880人と過去最多を更新。3日も3356人と過去2番目に多くなっています。また、亡くなった人は3日も3人と、8日連続で発表されています。

さらに感染者を年代別に見ると、直近1週間では先月全体と比べて10代以下の割合が下がってきているのに対し、20代以上はほどんどの年代が増えてきています。さらに病床使用率も今月1日時点で61.5%と高い水準で推移しています。

今回の宣言はこうしたことを踏まえたもので、県民に一律の行動制限は求めなかったものの、特に高齢者や基礎疾患のある人などは人込みなどの感染リスクが高い場所への外出を控え、4回目のワクチン接種を受けるよう呼びかけています。期限は今月末までとしています。

(塩田知事)「感染の急拡大を防止する大事な時期。県民ひとりひとりの協力が必要。できるだけ人との接触を避けて」

また、保健所の業務がひっ迫しているため、濃厚接触者の特定などの調査は重症化リスクの高い高齢者施設などを重点化し、自宅療養者などの健康観察は民間に委託して、今月中に開設するフォローアップセンターで一括して行う方針です。