「まん延防止」解除で部活・子育て支援施設など再開 一方で対策続く

鹿児島県内全域に出されていた新型コロナのまん延防止等重点措置が40日ぶりに解除されました。これに伴い、学校の部活動や公共施設などが再開されましたが、依然として子どもの感染者は多く、気の抜けない状況が続いています。

(塩田知事)「本日、政府において本県に対するまん延防止等重点措置を期限である3月6日をもって終了することが決定された」

6日までで解除された、まん延防止等重点措置。解除に伴って7日から再開されたのが…。

(記者)「学校の部活動です。吹奏楽部はパートごとに分かれて距離をとり、教室では換気をしながら練習をしています」

鹿児島市立の学校では「まん延防止」期間中、授業時間の5分短縮や部活動を原則停止などの対応が取られていましたが、7日から国のマニュアルになどに沿った形で様々な活動が可能になり、城西中学校でも16ある部活動が全て再開されました。

(吹奏楽部部長)「やっと部活の友達と一緒に練習することができて、うれしいです。人との距離とか換気は絶対して、より良い部活をやっていきたい」

(記者)「鹿児島市の子育て支援施設もきょうから再開されました。早速、家族連れが訪れ、子どもたちも楽しそうに遊んでいます」

鹿児島市では、子どもが利用する「りぼんかん」、「親子つどいの広場」4施設、「児童センター」3施設、「地域子育て支援センター」8施設、「かごしまメルヘン館」の合わせて17施設が「まん延防止」期間中閉館していましたが、7日から再開。子どもたちの笑顔が戻って来ました。

(祖母)「感染防止策もきちんとしていた。来る前は心配していたが、利用して安心した」

(母親)「相談できる人と話したいと思い来た。(再開を)待ち望んでいた」

しかし、まん延防止期間中は子どもの感染者が増えました。期間中の感染者のおよそ3割は10歳未満と10代で、その親世代の30代、40代も合計で3割近くになっています。

また、期間中に県内で確認されたクラスター34件のうち、およそ3割の11件は児童施設でした。「なかまっち」では、遊具の消毒や換気に加え、7日から2歳以上の子どものマスク着用に協力を求めるなど、対策を強化しての再開となりました。

(なかまっち 堀之内文枝館長)「スタッフみんなで『違うね、子どもの声が聞こえると明るくなったね』と話している。もっと他にできる対策がないか、常に考えながら運営していく」

「まん延防止」解除に伴い、県は県内全域の飲食店に出していた営業時間短縮要請を終了し、旅行費用の補助事業「今こそ鹿児島の旅」を今月末まで販売と利用の期限を延長して早期に再開します。
また、県内およそ170か所で行っている無料PCR検査は今月31日まで延長します。