新型コロナ感染者急増 自宅待機者の注意点は
新型コロナの感染者急増で、療養施設などに入れない鹿児島県内の自宅待機者は22日時点で1000人を超えています。自宅待機者になったらどのような点に注意して過ごせばいいのか。感染症の専門家に聞きました。
(鹿児島大学大学院 西順一郎教授)「年末年始や成人式の頃の20代を中心とした感染が、他の年代にもかなり広がってきた」
県内の自宅待機者は、22日時点で1052人で、およそ5か月ぶりに1000人を超えました。自宅待機中で一人暮らしの場合、買い物など外出ができなくなります。その場合、食事など生活必需品の確保はどうすればよいのか。感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は。
(西教授)「食事については、どなたか友だちや知り合いにサポートしてもらう必要があると思う。玄関先でマスクをお互いに着けながら、受け渡しをしたりするなら、感染のリスクはほとんどないので」
また、息苦しさなど少しでも体調に変化を感じた時は、保健所や医療機関に連絡することが大切と指摘します。
(西教授)「少しでも、これまでとかなり違ってきついとか、息苦しさがある、胸が痛いなどの症状がある時は、必ず保健所や医療機関に直接連絡して、必要な医療を受けていただくことが大事だと思う」
また、同居者がいる場合は、感染者は個室で過ごし、接触しないことが前提と強調します。
(西教授)「部屋を別にすることで、リスクはかなり減るので、食事を運んだり、接触する時は、必ずマスクをしっかり着ける。食事を一緒にとらない。マスクをはずした状態で接触しないことを心がけていただければいいと思う。あとは共有スペース、トイレや風呂、洗面所。特に洗面所などで一緒にならないように、時間をずらしていただく。タオルも別にしていただきたい」
また子どもが感染した場合は、常にマスクを着けて看護することが大切です。
(西教授)「子どもの近くにいていいが、必ずマスクをしっかりと着けることが大事だと思う。空気中にウイルスは浮いているので、それを他の所に流すことを心がけて。ごはんを食べる時、子どもはマスクをはずすが、親は近くでマスクをしっかり着けて、一緒に(食事は)とらずに、子どもが済んでから、(親は)別の場所でとることなどが重要だと思う」