「オミクロン」スクリーニング体制整備へ 鹿児島県も準備

新型コロナの新たな変異ウイルス「オミクロン」の市中感染を早期に発見しようと、厚生労働省は2日、全国の自治体にPCR検査を用いたスクリーニングを行うよう要請。鹿児島県も準備を進めています。

スクリーニングは「オミクロン」と「デルタ」の遺伝子の特徴の違いを活用するもので、まず、新型コロナの陽性者にPCR検査を行って「デルタ」かどうか調べます。そして「デルタ」ではない場合には、「オミクロン」の可能性が高いとみて、ゲノム解析を行います。結果は3日程度で判明するということです。

県環境保健センターでは、これまでも変異ウイルスのPCR検査を行っていて、今年6月からはゲノム解析もできるようになりました。

(県環境保健センター 西亘行所長)「今後、感染者が出た場合には、オミクロン株の可能性を考えて、変異株のPCR検査やゲノム解析を進めていって、早期に探知して、感染防止に努めていきたいと考えている」

厚生労働省は国内の検査体制を強化して「オミクロン」の早期発見にあたる考えで、今後は「オミクロン」だけを検出できるスクリーニング検査の開発を進める方針です。