新変異「オミクロン」 鹿児島県内への影響は

新型コロナウイルスは、鹿児島県内では8日連続で感染者の発表がなく、落ち着きを見せています。一方、世界的には新たな変異ウイルス「オミクロン」の確認が相次ぎ、岸田総理は30日から全ての国からの新規入国を停止すると表明。鹿児島でも影響が懸念されています。

県内では29日まで8日連続で新規感染者の発表はなく、県内の累計感染者は9103人のままです。また、28日時点で療養者は8日ぶりにいなくなりました。

(岸田首相)「緊急避難的な予防措置として、まずは外国人の入国は11月30日午前0時より全世界を対象に禁止する」

一方、南アフリカで確認され、感染力の高さが懸念されている新たな変異ウイルス「オミクロン」がヨーロッパやアメリカ大陸、香港などで相次いで確認されていることから、岸田総理は29日午後、全ての国を対象に新規入国を30日から原則停止すると表明しました。国が今月8日から例外的に入国を認めていた留学生や技能実習生も対象となります。

県によりますと、県内の大学や日本語学校などに留学する予定の外国人は今月12日時点でおよそ190人、また、技能実習生として鹿児島に来る予定の外国人は今年4月時点で1000人以上います。

国は入国停止の期間を30日から当面1か月としていますが、オミクロンの感染状況次第では期間が延長される可能性も考えられることから、鹿児島への影響が広がるおそれもあります。
留学生を受け入れる予定の鹿児島大学は「影響を考えると今回の措置は理解できる。状況が緩和されるまで待つしかない」とコメントしています。