鹿児島県が初の時短命令・8飲食店名を公表 店側「協力金だけでは…」

鹿児島県は10日夜、新型コロナの「まん延防止等重点措置」の対象となっている鹿児島市で営業時間短縮要請に応じない8つの飲食店に対して特別措置法に基づく「命令」を初めて出し、店名を公表しました。

県内では鹿児島市で今月30日まで、霧島市、姶良市で12日まで「まん延防止等重点措置」が適用されていて、飲食店には午後8時までの営業時間短縮や酒類の提供停止などの要請が出されています。

適用区域の鹿児島市で10日の午後8時以降も営業を続けていたとして、県は10日夜、鹿児島市の8つの飲食店に対して特別措置法に基づく営業時間短縮の「命令」を初めて出し、店名をホームページで公表しました。

鹿児島市・天文館のダイニングバーでは、10日夜8時以降も営業を続けていたところ、県の担当者3人が訪れ、命令の文書の写しを手渡されたといいます。

(命令受けた店のオーナー)「県職員は4回くらい来た。店名を公表しますよと。(過料を)払うつもりで開けている」

この店は、連絡先が分かる常連客以外の入店は断り、アルコール消毒や換気などの対策をしたうえで営業を続けるといいます。

(命令受けた店のオーナー)「協力金だけじゃやっていけない。売上落ち、借金増えた。天文館の灯を消したらいけない。誹謗中傷もバッシングも受けると思うが、少しでも灯りをつけておきたい」

初の命令・公表に知事は・・・

(塩田知事)「できれば命令ではなく県民一緒になって頑張っていくのが理想、要請に応じていただけない店舗があった、ぜひ協力いただきたい」

県は今後、命令に応じなければ20万円の過料を科すとしています。