塩田知事「ステージ4引き上げ視野に検討」
鹿児島県内の12日の新型コロナの感染者は、11日の108人を上回る154人。2日連続で過去最多を更新しました。こうした中、塩田知事は12日、警戒基準を現在の「ステージ3」から最も高い「4」への引き上げを視野に検討していく考えを示しました。
(塩田知事)「まだ具体的にいつということは、はっきりとはしていないが、この感染状況は大変厳しくなっているので、ステージ判断についても医療関係者の話を伺いながら検討をしっかりしていきたい」
塩田知事は12日、このように述べ、ステージ4への引き上げを視野に医師や専門家の意見を聞きながら検討を進める考えを示しました。
警戒基準の指標は医療機関の病床使用率が50%を超えるなど、7項目のうち4項目がすでにステージ4の水準に達しています。ステージ4に引き上げられれば、独自の緊急事態宣言や大規模施設に対する休業要請、不要不急の外出自粛要請などの対策が取られることも想定されます。
一方、県は特定の地域で罰則を伴った時短要請などの対策を強化できる「まん延防止等重点措置」の適用要請を視野に、政府と協議を進めています。感染者が急増している鹿児島市の下鶴市長は、適用に向けた速やかな検討が必要との考えです。
(鹿児島市・下鶴隆央市長)「特に新規感染者数、病床の使用率については先行して“まん延防止”を実施している各都市の水準になっている。ぜひとも速やかな検討が必要だと考えている」
(塩田知事)「今後の感染の状況をしっかり見極めながら、県としても検討していきたい」