新型コロナ 鹿児島県内104人 塩田知事「まん延防止重点措置 国への要請準備」
塩田知事はこのまま新型コロナウイルスの感染拡大が続けば、国に緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の要請を準備していることを明らかにしました。
(塩田知事)「まん延防止重点措置にただちに移行できるとは思っていないが、政府に要請するという意味で準備を進めている」
塩田知事は8日夕方、会見を開き、国に「まん延防止等重点措置」の要請を準備していることを明らかにしました。対象区域は、感染が急拡大している鹿児島市を検討中で、感染状況次第では他の市町村にも広げるとしています。
まん延防止等重点措置は、緊急事態宣言を出す状況にならないよう、地域を絞って集中的な対策を行うものです。都道府県は、罰則を伴う飲食店への営業時間の短縮要請や命令などができ、現在、北海道や福岡、愛知、熊本など13道府県が対象です。
また、塩田知事は種子島で感染が急拡大しているとして、9日から始まる県独自の飲食店への営業時間の短縮要請を、鹿児島市に加え、種子島の1市2町にも広げることを明らかにしました。
知事は「20代と30代の感染が多数を占めている。感染経路不明も4割を超え、あらゆる場所で市中感染が増えていると考えられる。きわめて危険な状況」とした上で、「お盆は自宅で家族と過ごすなど、人との接触をできるだけ避けてほしい」と県民にさらなる感染対策を呼びかけました。