新型コロナ感染拡大中のお盆休み 専門医「帰省前から対策を」

新型コロナの感染拡大が続く中、来週からお盆休みに入ります。県外から家族が帰省してきたり、県外の実家に戻ったりすることを予定・検討している人も多いと思います。感染症の専門医は帰省する場合、帰省前からの対策が必要と指摘します。

(久保園院長)「鹿児島の場合、お盆になると都会から帰省する。ウイルスも鹿児島の中に持ち込まれることがある」

日本感染症学会が認定する専門医で済生会鹿児島病院の久保園高明院長は、お盆休みに帰省する場合、帰省前から会食に参加しないなどの対策が必要と指摘します。

(久保園院長)「鹿児島に帰って来る前に会食に行かないとか、検査を受けて、鹿児島にウイルスを持ち込まない」

全国的な感染拡大の要因の1つとして、従来より感染力の強いデルタ型の変異ウイルスが指摘されていることから、久保園院長は帰省してきた家族や親戚と食事をする場合、密を避けるなど基本的な感染対策を徹底した上で、なるべく人数を少なくすることが必要と訴えます。

(久保園院長)「デルタ型もあり、非常に感染が拡大する危険な状況。『3密』を防ぐだけでなく、どの『密』も防ぐくらい厳しくしないと感染を防げない。以前にも増して基本的な感染対策をすることが大切。(帰省中に)食事するなら人数はできるだけ絞ることが必要」

全国的に感染が拡大する中で迎えるお盆休み。帰省に伴う移動は感染リスクを高めることから、一人一人の対策の徹底が求められます。