新型コロナ「E484K変異」持つデルタ型 鹿児島県内で初確認 国内初か

これまでに確認された新型コロナウイルスの感染者のうち1人から、新たな変異を持ったデルタ型が鹿児島県内で初めて確認されたと発表しました。

ゲノム解析によって県内で初めて確認されたのはインドで確認されたデルタ型のうち、E484Kの変異をもつ型です。
E484Kの変異は、イギリスで確認されたアルファ型や南アフリカで確認されたベータ型にも含まれていますが、デルタ型でE484Kの変異が確認されたのは国内初とみられています。

7月下旬に感染が確認された県内在住の男性から確認されました。男性に県外や海外での滞在歴はなく、これまでの調査で感染経路は分かっていますが個人の特定につながるとして明らかにしていません。

デルタ型の感染者は累計で63人で、多くなっていることから、「変異型でもマスクの着用や手洗いなどの基本的な感染対策を続けてほしい」としています。

なお、県内では30日、感染者が新たに23人発表されました。

◆7月30日 新型コロナ 新規感染者23人
鹿児島市で12人
鹿屋市で4人
与論町で3人
奄美市で1人
霧島市で1人
福岡県在住の2人

これで県内の感染者は累計で3947人となりました。

29日時点で、医療機関などでの療養者は144人で、重症はいません。酸素投与が必要な中等症は26人です。