コロナワクチン予診票 どう書けば?薬局に相談窓口

新型コロナウイルスのワクチン接種は、鹿児島県内でも高齢者を優先して始まっていて、これから本格化します。接種に必要なのが体調や既往症などについて記入する「予診票」です。接種対象者のもとに接種券などとともに事前に届きますが、接種会場での密を避け、接種を迅速に進めるためにも、接種会場に行く前に記入しておくよう呼びかけられています。
ただ、どのように記入すればいいのか、迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?その記入を手助けしようという取り組みが、薬局で始まっています。

県薬剤師会では、円滑なワクチン接種を目指して、県内およそ840の薬局で予診票の記入相談を始めました。

(県薬剤会 東郷和彦・常務理事)「奄美地区の会員の薬局で、予診票の記入に不安を持っている方の相談を受けることになり、県と相談をして相談窓口を設置することになった。安心してワクチン接種が受けられる支援ができればと思う」

予診票は体温や既往症、アレルギーの有無など14項目を記入する必要があります。ただ、自分の病気が「基礎疾患」にあたるのか、薬を服用中でも接種できるのかなど迷う人もいるとみられることから、医薬品について幅広い知識を持つ薬剤師がアドバイスしようというのです。

(相談に訪れた人)「ほっとしました。やっぱり聞かないとわからないことがありますから。薬の名前を書くところがあってどれを書けばいいのかわからなかった。細かいところまで(サポート)してもらって非常によかった。2回の接種、がんばってきます」

(薬剤師 伊藤智美さん)「予防接種を受け慣れていない人は予想外の質問もあるかもしれない。飲んでいる薬が接種に影響があるかアドバイスできるので、とにかく理解して頂けるようにお話しできたらと思う」

予診票の事前記入はスムーズな接種のために大切になりますが、特に既往症のある人はせっかく予約を取って当日、会場を訪れても接種できないケースもあるため、事前にかかりつけ医に相談してほしいと、ワクチン接種に関わる医師は話します。

(吉満鈴木耳鼻咽喉科 鈴木啓子・院長)「注射した時の副作用も考えて対処するので、きっちり書いて下さると嬉しい。例えば凝固剤とか、血液サラサラの薬を飲んでいる方は、接種したときに血液が止まりにくいこともある。必ずかかりつけ医に問い合わせてほしい。現在妊娠している可能性のある方は、12週以内だと接種できないので、医師に確認してから接種してほしい」

予診票の記入相談は、ポスターを掲示している県薬剤師会に加盟する薬局で行っています。ワクチン接種をスムーズに、そして何より安全に進めるために、気軽に相談してほしいとしています。

(県薬剤師会 東郷和彦・常務理事)「手元に予診票が届いたら、項目を確認してください。予診票の項目に沿って、一緒に確認しながら記入のお手伝いをします。少しでも不安な面、相談したいと思うことがありましたら、お近くの薬局にお越し下さい」