鹿児島県が警戒基準「ステージ3」に引き上げ 飲食店時短要請も

鹿児島県は7日、新型コロナの感染者の県内での急増を受け、警戒基準を「ステージ3」に引き上げ、独自の「感染拡大警報」を出しました。今月10日からは、飲食店への営業時間短縮も要請します。

県は、感染拡大警戒基準を、7日午後、ステージ2の次第に増える「漸増」から、ステージ3の「急増」に引き上げました。

県内では、5月1日に過去最多となる60人の新規感染者が確認され、先月29日からおとといまでの大型連休中の7日間の感染者は296人とその前の1週間と比べ、4倍近く増加しました。

5日時点で、警戒基準の7つの指標のうち、医療機関の病床使用率や、人口10万人あたりの療養者数、新規感染者数など5項目で、ステージ3の指標を超えました。

このことなどから、県は7日午後、対策本部会議を開き、「医療提供体制がひっ迫するおそれがある」として、警戒基準をステージ3へ引き上げるとともに今年1月以来、2度目となる独自の「感染拡大警報」を出しました。期間は今月23日までとしています。

そのほか、県は、鹿児島市、霧島市、奄美市の3市と沖永良部島の2つの町の飲食店およそ1万店舗に今月10日から23日までの14日間、営業時間の短縮を要請することも発表しました。

営業時間は午前5時から午後9時までで、酒類の提供は午前11時から午後8時までの間とし、応じた飲食店には、売上に応じて中小企業で35万円から105万円、大企業で上限280万円の協力金が支給されます。申請の開始時期や、窓口、必要な書類などは後日、県のホームページなどで発表されます。

また、県民の県内宿泊旅行の代金を割り引く、県の旅行補助事業「今こそ鹿児島の旅」の新規販売を「感染拡大警報」期間中は停止するほか、感染が拡大している東京・大阪・福岡を含む26の都道府県からの不要不急の来県の自粛も要請しました。