鹿児島市ワクチン接種医療機関 早くも国のサイトに・・・戸惑いも

鹿児島市は、75歳以上の高齢者が新型コロナワクチンを接種ができる医療機関を、来月8日に公表する方針です。ところが、国のサイトには、すでに200件以上の医療機関の情報が掲載されていて、関係者からは戸惑いの声も聞かれます。

鹿児島市は、75歳以上の高齢者がワクチン接種できる医療機関を来月8日に公表する方針で準備を進めています。ところが、厚生労働省が全国の接種会場を紹介するために設置したサイトでは、30日すでに284件の医療機関の情報が公開された状態となっていました。

厚労省や鹿児島市によりますと、ワクチン接種を行う医療機関は、事前に厚労省のシステムに情報を登録し、行政と情報を共有する必要がありますが、システムの設定で登録した情報がそのままサイトに掲載されるようになっていたためです。

鹿児島市によりますと、医療機関も掲載されていると知らず、市民からの電話によって気付いたケースもあったそうです。また、ある医療機関では、入力段階のミスで「予約可能」と表示され、申し込みの問い合わせが来るなど、現場からは戸惑いの声も上がっています。

市は混乱を防ぐため、来月11日の予約開始まで医療機関への問い合わせを控えるよう呼びかけています。

(鹿児島市・土屋幹雄感染症対策課長)「市民から医療機関に問い合わせがよくくる。現段階では、システムの掲載方法を調整中。サイトを見て電話は控えてほしい」

鹿児島市は来月8日に公表する医療機関について、市のホームページや市役所本庁と支所などで確認できるようにすることにしています。

なお、国は7月中に全国で65歳以上の高齢者へのワクチン接種を終える方針で、県によりますと、30日、国から県に対して高齢者のワクチンについては6月21日の週までに全ての市町村に配分するという最終的な配分計画が届いたということです。