コロナ収束を願って阿久根市で花火
夜空に輝く花火。阿久根市で昨夜、感染の収束を願って打ち上げられました。花火師たちの思いに迫りました。
阿久根市の番所丘公園。作業をしているのは花火師たち。
(太洋花火 原口正悟さん)「疫病退散祈願花火です。花火って歴史をたどれば江戸時代に疫病退散の意味合いを込めて打ち上げてたってことがありまして、こういうときですから。僕らにできるのは花火をあげるだけです。少しでも元気づけられればと思いまして」
新型コロナウイルスの収束を祈願した疫病退散花火。鹿児島市の花火店、太洋花火がボランティアで打ち上げます。
夏に打ち上げられる花火のほとんどがすでに製造を終えていますが、花火店にも新型コロナウイルスの影響が出ています。
(原口さん)「7月8月で今年はお見送りっていうよなところも何箇所かは出てますね。8・6水害、口蹄疫もすごく減りました。それ以上です」
打ち上げにあたり、地元の商工会が、警備や清掃など協力に名乗り出ました。
(阿久根商工会議所 下園満会頭)「今まで国の色んな不景気は阿久根を通り過ぎる場合も結構多かったんですが、今度はもう困っていない人は居ないんじゃないかって言うくらい、困っています。ですからこういう危機に陥ったときは花火を打ち上げると、ようなことは昔から行われていたと言うことで、それを阿久根でやると」
人が集まることを防ぐため、告知は直前の防災無線のみ。
より多くの人に自宅から楽しんでもらえるよう市内の2か所から、3分間で100発を打ち上げます。
(住民)
「いいと思います。いい企画だと思います。」
「こうやって子どもたちも学校も休みになって、花火を見れただけでも喜んでいるので、これでまた日常に戻ってくれたらいいと思います」
(原口さん)「いま、この新型コロナの中で花火って不謹慎かなとはおもうんですけど、自粛の中で、家の外からでも見ていただいて、気持ちが和らいでいただけたらいいかなと思いまして、上げました」