手当て支給で地域経済に貢献を ある企業の取り込み
鹿児島市にある富山薬品工業。化学工業薬品の製造や販売をしている会社です。
先月末、22人いるすべての従業員にある手当ての支給とともに1枚の紙が配られました。
書いたのは富山大士社長。
「新型コロナ消費促進手当て」と名付けた手当てを全ての従業員に支給しました。
(富山大士社長)「鹿児島の地域経済が、このコロナによって打撃を受けておりますので」「少しでも会社として貢献できることはないかなと思って、自社でこういった手当て、消費促進手当てというものを支給することにしました」
この手当て、新型コロナウイルスで影響を受けている地域の店舗で使おうというもの。
(富山大士社長)「地域の自営業の方、小売店の方、飲食店の方、その方々を少しでも応援という、それが形として現れるために、会社としてやらしてもらった次第です」
地域経済への貢献は微々たるものであっても、従業員が今回の状況を考え、意識を変えてほしい…。
そんな富山社長の思いが込められています。
従業員の一人、八重倉由佳さんです。
この日、天文館にある一軒のお店を訪れました。支給された「手当て」で、子供の服を買うことにしました。
店では先月開かれる予定だったイベントが、新型コロナウイルス感染防止のため中止になり、在庫を抱え、困っていたのです。
(ネバーアゲイン曽原真美さん)「かなり前からイベントに向けて準備した部分があったので、在庫をこちらで持っているような状態です。(きょう来ていただいて少しでも買ってもらうのはありがたい?)もちろん。本当にありがたいです!」
(八重倉さん)「お姉ちゃんにワンピースとTシャツとですね、買わせてもらいました。自分たちも(手当てを)いただいてありがたいですけど、少しでも鹿児島の経済の力になればなと思いながら、使っていきたいと思います」