鹿児島ロケット5号機 パラシュートの放出・データ取得できおおむね成功

鹿児島大学が中心となって開発した鹿児島ロケット5号機が、28日肝付町で打ち上げられました。

鹿児島ロケット5号機「霧島レイ号」は、鹿児島大学や民間企業などが協力して、開発したもので、全長2.6メートル、重さ20キロの小型ロケットです。

去年打ち上げられた4号機は、想定より早くパラシュートが開いてしまい、打ち上げは失敗。この失敗を受けて5号機は、パラシュートの仕組みを改良し、高度2キロへの到達と飛行データの収集を目的としていました。

鹿児島ロケット5号機は、28日、午後2時半に肝付町の辺塚海岸から打ち上げられました。

目標としていた高度2キロには届かず、パラシュートが切れたために機体は回収できませんでした。ただ、前回の失敗を受けて改良したパラシュートは予定のタイミングで放出でき、必要なデータの取得にも成功したということです。

(鹿児島大学大学院 片野田洋教授)「機体本体は残念ながら回収できていないが、パラシュートの意図したタイミングでの放出という意味では成功。満足している」

鹿児島大学は今後、得られたデータを分析し、6号機にいかしたいとしています。