煮しめグランプリ 一晩煮込んだ自慢の味で頂点に立ったのは? 鹿児島県姶良市

代表的な家庭料理のひとつ「煮しめ」。地域や家庭によって食材も味つけも異なりますが、そのナンバーワンを競おうという大会が、鹿児島県の姶良市で開かれました。

ずらりと並んだのは、8つのグループがそれぞれ作った自慢の煮しめ。姶良市で今年で4回目となる煮しめグランプリが開かれました。

煮しめは、味をしっかりとしみこませる必要があるため、準備は11日から始まりました。
初参加の4チームを含む8チームが、それぞれ地元の食材を使って煮しめを作ります。参加者の最高齢は89歳。煮しめの世界は奥が深いと語ります。

(89歳の参加者)「その都度、量によっても味が変わってくるし、難しい」

また、初めて男性のみのチームもエントリーするなど、男性の活躍も光る大会となりました。そして一晩、じっくり味をしみこませます。

一夜明けて、いよいよ審査。4回目にして初めて、これまで新型コロナの影響でできなかった観客を入れての審査が行われました。

(参加者)「煮しめにあご肉?という感じなんですが、すごくダシが出てとてもおいしくなっています」

それぞれのチームが自慢の味をアピールし、観客による試食も行われました。

(観客)「おいしい」

そして、いよいよ結果発表。
「栄えあるグランプリに輝いたチームは、くまはいむすめチームです」

頂点に輝いたのは、4回連続での出場の「くまはいむすめ」。ハート型に切り抜いた野菜など見た目に工夫しただけでなく、昔ながらの伝統の味付けにこだわり、高い評価を得ました。

姶良を“煮しめのまち”にしたいという大会は、初めて観客も見守り、これまで以上に盛り上がりをみせました。