55年にわたって愛された「たこ八食堂」鶴丸高校から感謝状 鹿児島市

お腹をすかせた高校生らに親しまれた鹿児島市西田の小さな食堂が閉店することになり、近くにある鶴丸高校から感謝状が贈られました。

鹿児島市西田で55年にわたって親しまれた「たこ八食堂」。閉店を翌日に控えた25日も地元の人や鶴丸高校の生徒らが訪れ、店の前には長い列ができていました。

(鶴丸高校生)「週1、学校で自習するときに利用させてもらって、価格も安くて量も多いので本当に助かっていました」
(月3回通う)「とても優しいご夫婦、笑顔があって」「さみしい」

店主の山口タマエさん・紀廣さん夫婦が切り盛りする小さな店。満席の客が350円の焼き飯や、280円のお好み焼きを注文していました。

この日、鶴丸高校と同窓会、それにPTAなどがお世話になった食堂に感謝状を贈りました。

「親愛なるたこ八のお母さん、お父さん。長い間ご苦労様でした」

(鶴丸高校同窓会 米盛庄一郎会長)「寂しいが2人には新しいところで、これからの人生を楽しんでいただきたい」

(たこ八食堂 山口タマエさん)「世界一うれしい、ありがとう」

多くの人に親しまれた「たこ八食堂」は26日、半世紀にわたる歴史に幕を下ろしました。