慶応4年2月21日 新政府軍 江戸へ順調に進軍
きょうは慶応4(1868)年2月21日です。新政府軍は、旧幕府側の諸藩から大きな抵抗も受けず、江戸へ向けて進軍を続けています。
徳川慶喜討伐に向かう新政府軍は、きのう有栖川宮熾仁親王が率いる主力が名古屋に到着。西郷隆盛が率いる先鋒軍はすでに駿府に向かっています。東海道、東山道の諸藩に対しては、新政府議定の徳川慶勝が新政府側に付くよう書状などで説得を済ませていて、目立った抵抗はありません。
一方、江戸では前将軍・慶喜が今月12日に寛永寺に閉居し、朝廷へ恭順の意を示していますが、不満を持つ幕臣もいます。このところ、寺や料亭などで本多敏三郎や伴門五郎など旧幕府陸軍の主戦派が会合を重ね慶喜の復権について話し合っています。
会合はきょうも開かれ、一橋家の家臣・渋沢成一郎のほか、幕府派諸藩の藩士なども加わり、新政府軍への対抗策を検討しています。