幼稚園のミニSLが復活 製造元は廃業していたものの地元企業が部品作成 園児らが絵で「ありがとう」(2023年6月20日放送)
鹿児島市のこまつばら幼稚園の園庭を走るミニSL「べんけい号」は、30年以上にわたって子どもたちに親しまれてきましたが、今年3月に壊れて動かなくなりました。その「べんけい号」を地元企業が復活させ、園児からお礼の絵が贈られました。
こまつばら幼稚園のミニSL「べんけい号」は1991年に設置され、多くの園児たちを乗せてきました。しかし、今年3月に車輪の軸が故障。メーカーもすでに廃業していて修理もできず、動かせないままになっていました。
そこで園が、製糖用の機械などを製造している鹿児島市の宇宿の「マツオ」に相談したところ、材料の費用だけで壊れた部品を作り直したたけでなく、車両自体も整備し、再び走れるようにしたのです。
「直してくれてありがとう。みんなで大切に使います」
20日は園児の代表がマツオの担当者にお礼の言葉を伝え、絵を贈りました。そして、園児らは復活した「べんけい号」に乗り、1周およそ200メートルの旅を楽しみました。
(園児)「楽しかった(Q.どんなところが楽しかった?)トンネル」(園児)「楽しかった。仲良く楽しく乗りたい」
(マツオ 税所拓薫さん)「設計図がないので、工場の人が実際に見て部品を作った。よろこんでいただけてとても嬉しい」
(こまつばら幼稚園 有村修次園長)「もうだめかと思った、修理が出来なくて。でも粘り強く探して、修理してくださるところが見つけられて良かった。これからも大切に使っていかないといけないと思う」
地元企業の協力もあって復活した「べんけい号」。これからもたくさんの子どもたちを乗せて走ります。