小児科は受診者増加「通常医療に影響も」 鹿児島

新型コロナの感染が特に広がっているのが子どもたちです。過去最多となった20日の感染者2718人のうち、10代が529人、10歳未満が591人で10代以下がおよそ4割を占めました。

鹿児島市喜入町の小児科があるクリニックでは、以前は1日の受診者は70人ほどでしたが、先月末から徐々に増え始め、連休明けの19日はおよそ130人に上りました。

(きいれ浜田クリニック 浜田努院長)「子どもたちの診察の数はとても増えていて、感染症疑いの6、7割は小児。こんなに感染が拡大するのは私も初めてで、困惑している」

受診者の増加で、通常の医療にも影響が出てきているといいます。

(きいれ浜田クリニック 浜田努院長)「診療自体も子どもたちの数や検査・診察を希望される数が増えることで、一般の外来の診療が遅れているというのが現状。3時間半〜4時間ほどお待たせしてしまうこともあった」

現場の実感として医療現場はひっ迫していて、厳しい状況になってきていると話します。

(きいれ浜田クリニック 浜田努院長)「これだけ多くの新型コロナウイルスの流行は想定外で、人員的に同じスタッフの数で対応していかないといけないのでとても難しい」「医療機関のスタッフは疲弊しているしストレスも抱えている。でも私たちの使命として、医療を守るためにそれでも向かっていっている」

症状がある場合は早めの受診が必要ですが、仮に症状がない場合は市販の検査キットの使用も選択肢のひとつにしてほしいと話します。

(きいれ浜田クリニック 浜田努院長)「咳がある、喉が痛いなどの症状が強い場合は早めに受診を。ただ症状が全くないとか、ただ心配だからという場合であれば医療機関でなくても、薬局には抗原検査キットが販売されているので、そういったものを利用し検査するといいかもしれない」