新型コロナ 30〜60代も感染増加 鹿児島市で拡大の兆しも

鹿児島県の新型コロナウイルスの感染者は、18日までの1週間で1万802人で、1週間で6月1か月間の1万791人を上回りました。

1日あたりの感染者数が初めて1500人を超えた今月12日以降の感染者を年代別に見ると、10歳未満は感染者数自体は増えているもの、割合は20.3%と、以前と比べて4ポイントほど下回っています。
一方で、10代と30代〜60代にかけての割合がやや上昇していて、感染が幅広い世代で広がりつつある可能性もあります。

また、1日あたりの感染者数は、今月上旬は500人前後でしたが、12日に初めて1500人を超えて以降、1000人を上回る状態が続いています。

県全体の感染者のうち、鹿児島市の感染者が占める割合は、今月上旬は30%〜40%台前半で推移していましたが、感染者が1500人を超えるようになった12日以降は上がっていて、17日は54%と、鹿児島市以外より多くなりました。

今年の年明けから春先にかけてのいわゆる「第6波」の感染拡大時期も鹿児島市の割合が高い傾向が見られ、県内でこれからさらに感染が拡大するおそれもあります。

県内の病床使用率も17日時点で40.9%と、4月24日以来、84日ぶりに40%台にまで上がってきていて、県は「現時点では医療体制がひっ迫している状況ではない」としていますが、今後、感染者がさらに増えればひっ迫も懸念されるとしています。

県は「爆発的感染拡大警報」を発表して、密を避ける、換気、消毒などの感染症対策の徹底を呼びかけています。