第三者認証店で初のクラスター「客の協力も不可欠」 鹿児島県
鹿児島県内では14日県の第三者認証店で初めてのクラスターが確認されました。認証店であっても対策が徹底されていなかったということで、店・利用客の双方に対策の徹底が求められます。
(塩田知事)「出水市における第三者認証店でのクラスター発生は大変残念」
県は14日、出水市の接待を伴う飲食店でクラスターが発生し、従業員と利用者あわせて10人の感染が確認されたと発表しました。基準を満たした対策を行う店を県が認証する「第三者認証店」でのクラスター発生は初めてのケースです。
ただ、今回の店では認証を受けながらもテーブルの間にアクリル板が設置されておらず、飲食時のマスクの着用や黙食も徹底されないなど、十分な対策が行われておらず、県は14日付けで、この店の認証を取り消しました。
塩田知事は感染防止は店だけでなく客の協力も欠かせないと強調しました。
(塩田知事)「県の責任も問われると思っている。飲食をするお客さんも互いに協力し、感染防止に取り組む必要がある」
現在、県内に4257店舗ある第三者認証店。鹿児島市のこちらの中華料理店も、去年10月に認証を取得しました。
(菜香園 史麗君店長)「(客が)4~5人来た時は、2名様・3名様と人数を分ける」
認証の基準に従って入口での消毒やアクリル板の設置、こまめな換気など、感染対策を徹底していますが、スタッフの数も限られる中で、全ての客に声かけするのは大変で、客側の協力も欠かせないと話します。
(菜香園 史麗君店長)「消毒しない人には教える。これで消毒お願いしますと。(Q.対策とるのは大変ですか?)(対策は)少し大変。(Q.お客さんも気をつけてほしい?)はい。でも、みんな(できるから)大丈夫です」
飲食の時に感染リスクが高まるとされる新型コロナ。店側だけでなく客側の感染防止の意識も高めていくことが必要です。