新型コロナ増加の兆し 専門家「鹿児島でも今後増加、対策徹底を」

新型コロナ、全国では3日に、およそ3か月ぶりに感染者が700人を超え、オミクロンの市中感染も相次いでいます。感染症の専門家は、鹿児島でも今後、感染者の増加は避けられないと指摘します。

鹿児島県内の感染者数は、11月は1か月で2人でしたが、12月中旬以降感染者が増加し、先月29日からの年末年始の6日間では8人の感染が確認されました。一方、東京や沖縄では、1日の感染者が3か月ぶりに100人を超えるなど、全国的に増加しています。

感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、年末年始で人の移動や会食機会が増えたことなどで、県内でも今後、感染者が増加すると強調します。

(西教授)「都会の流行が地方に波及するという構図はずっと前からある。大きな波になるかどうかは分からないが、陽性者の増加は1月下旬から2月にかけて鹿児島でもみられることは避けられない」

そして西教授は、新型コロナは発症する2日前から人にうつす可能性があるとして、年末年始、県外から来た人と会った場合は、お互いの体調について連絡を取り合うことが大事だと話します。

(西教授)「(帰省者が)帰って3日後くらいに体調を尋ねて、どうもなければ感染の機会はなかったと考えてよい。(相手の)体調が悪い場合は早めの検査をしたり、自分の体調に気を付けて頂く」

また、全国で市中感染が相次ぐオミクロンについて西教授は、ワクチンを2回接種していても感染しやすいため、3回目の接種を急ぐ必要があると指摘。2回接種した人も感染対策を怠らないでほしいと警鐘を鳴らします。

(西教授)「ワクチンを2回接種した人の方が感染対策を疎かにして、感染リスクの高い行動をとるようになり、オミクロンにかかりやすくなったと言われている。マスク・密集を避ける・換気、この3つがこれまで通り大事」