鹿児島「まん延防止措置」追加 対象は鹿児島市・霧島市・姶良市

政府が17日、新型コロナの「まん延防止等重点措置」に鹿児島県など10県の追加を決めました。鹿児島は初めての適用で、県は18日、その指定地域に鹿児島市、霧島市、姶良市を指定することを決めました。

まん延防止等重点措置は、緊急事態宣言に準じるもので、知事は、市町村単位で罰則を伴う飲食店などへの営業時間短縮や、酒類提供の停止などの行動制限を要請・命令できます。また、1000平方メートルを超える大型商業施設で、入場制限などを求めることも可能になります。

県は18日に対策本部会議を開いて、「感染拡大が県全体に広がる懸念がある地域で、対策を強化する」として、鹿児島市、霧島市、姶良市を対象地域に指定することを決めました。期間は今月20日から来月12日です。

対象地域では新たに、ショッピングモールや百貨店、パチンコ店などの大規模集客施設に午後8時までの営業時間短縮が要請されます。また、県の第三者認証を受けた店含めて、飲食店に午後8時までの営業時間短縮と酒類提供やカラオケ利用の自粛を要請します。飲食店の時短要請は、対象地域以外の全市町村の飲食店にも拡大されます。

そして、事業者などは在宅勤務などでの出勤者の7割削減、県民には日中を含めて不要不急の外出自粛を呼びかけます。罰則を伴う命令は見送られました。

県は31日までとしていた独自の「緊急事態宣言」を来月12日まで延長し、県有施設の利用制限などを継続します。