新型コロナ 鹿児島県内「ステージ3」に 「爆発的感染拡大警報」も
新型コロナ感染者の急増を受け、鹿児島県は6日、警戒基準を「ステージ3」に引き上げました。併せて今月22日までの「爆発的感染拡大警報」を発表し、鹿児島市の飲食店に営業時間の短縮を要請するとともに、県民にさらなる対策の徹底を求めました。
県は6日、警戒基準をステージ2の「漸増」から、3の「急増」に引き上げました。県内がステージ3となるのは先月1日以来です。
県は感染力が強いとされるデルタ型の変異ウイルスが県内でも増えていることや、県外由来や感染経路が不明の感染者が増えている状況を踏まえ、県外との不要不急の往来の中止・延期するよう呼びかけました。水際対策を強化するため、鹿児島空港や鹿児島中央駅で今月12日から31日まで2000円でPCR検査を行います。
そして、鹿児島市の飲食店に対し、今月9日から22日までの2週間、営業時間はこれまでより1時間前倒しして午前5時から午後8時まで、酒類の提供は午前11時から午後7時までと短縮するよう要請しました。
応じた飲食店には、売り上げに応じて中小企業で35万円から105万円、大企業で上限280万円の協力金が支給されますが、県の第三者認証制度で認証を受けた店は営業を続けるか、短縮するか選択できます。
また、県民の県内宿泊旅行の代金を割り引く県の旅行補助事業「今こそ鹿児島の旅」の販売を今月31日まで停止します。
(鹿児島市下鶴隆央市長)「本市においても、昨日、新たに3つのクラスターが発生し、本日は過去最多の57人の新規感染者となっており、感染が急拡大し、非常に厳しい警戒が必要な状況に突入している」
一方、若い世代を中心に感染が広がり、クラスター発生が相次いでいる鹿児島市でも6日夕方、対策本部会議が開かれ、下鶴市長が強い危機感を示しました。
そして、市内の飲食店に営業時間短縮要請が出されたことも踏まえ、飲食店との連絡を徹底していくことなどを確認しました。