• どうして?こうして!鹿児島
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新型コロナ「クラスター」の定義は?

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「新型コロナの感染者集団=クラスター」

県内ではこれまでに27例が発生、1つのクラスターだけで116人が感染したケースもあり、感染拡大の引き金となることもあります。

このクラスターの定義は明確に定められていないものの、厚生労働省は5人程度の発生を一つの目安としています。

ただ、県は31日、さつま町の5人の感染を発表。
同居する親族同士ですが、クラスターとは判断されていません。
どうしてなのでしょうか?

さつま町では先月30日、50代の男性に発熱などの症状が出たために医療機関で検査を受けたところ、陽性と判明しました。
同居する親族の20代男性と20代女性2人、10歳未満の女の子の合わせて4人が濃厚接触者として検査を受け、31日に陽性と判明、この家での感染者は5人となりました。

厚生労働省は去年2月にクラスターについて「5人程度の発生」とする目安を策定。
目安は今も変わっていないといいます。
それではなぜ、今回の5人はクラスターとは判断されなかったのでしょうか?
その理由について県は「同居の親族」だったことを挙げます。

クラスターでは1人の感染をきっかけに集団内で感染が広がり、そこからさらに外部集団へと感染が連鎖的に拡大していくことが懸念されています。

感染の範囲が同居する家族にとどまり外部との接触が認められていないケースについては連鎖的な感染拡大のリスクは低いとして、仮に多人数でも「クラスター」ではなく、「家庭内感染」としてカウントしているというのです。

ただ、「家庭内感染」も油断はできません。
去年4月から今年2月までの感染者が811人と県内の市町村で最も多い鹿児島市では、感染経路に関する集計を独自に行っています。

「家庭」での感染者は21.5%で、「会合・会食」や「職場」に匹敵しています。
国は「会合・会食」での対策に力を入れていますが、鹿児島市のデータからは「家庭」や「職場」など日常の場面でも感染した人の割合が高いことがうかがえます。

飛沫感染や接触感染が主な感染経路とされる新型コロナ。
家庭内では、飲食や様々なものの共有など、生活空間を共にしているだけに、ウイルスが入り込んだら一気に家族全員が感染するおそれがあります。

家庭内での感染をどうすれば防げるのか?

日本環境感染症学会では、家の中であってもこまめな手洗いや定期的な換気、タオルや歯磨きのコップなどの共有を避けるなどの対策をとるよう呼びかけています。