榎本軍 松前藩と戦闘
蝦夷の五稜郭を占拠した榎本軍は、新政府側の松前藩と戦闘を続けています。
今月26日、榎本武揚率いる旧幕府軍は、蝦夷・箱館の五稜郭を占拠しました。
五稜郭にいた新政府軍は船で東北に撤退しましたが、蝦夷には、渡島半島南部を支配する新政府側の松前藩があります。
これに対し榎本軍は、蝦夷の支配を盤石にするため、箱館から南西におよそ65キロの松前城攻略に向けて土方歳三を総督とする部隊をきのうまでに出発させています。
この部隊は、新撰組、彰義隊の生き残りや、旧幕府陸軍のほかジュール・ブリュネらフランス軍事顧問団など、総勢600で、松前城に向かっています。
海上では、秋田藩の軍艦「高尾」が、箱館港にいる榎本艦隊に気付かないまま入港して拿捕され、乗組員も幽閉されました。戦局は、いまのところ榎本軍が優勢のようです。