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明治元年9月27日 西郷 庄内藩への寛大な処置を指示

きょうは明治元年9月27日です。西郷隆盛は降伏した庄内藩への寛大な処置を黒田清隆に指示しました。

きょう、庄内藩の鶴岡城下に、新政府軍1千人ほどが入り、参謀の黒田清隆の指揮で、城と庄内藩の武器を接収しました。
部隊に同行している西郷隆盛は、庄内藩に対して寛大な処置をとるよう黒田に指示しました。

藩主・酒井忠篤は城外の寺で謹慎、家臣も自宅謹慎となりましたが、用があれば外出も自由とされました。西郷は、庄内藩の領地も保全させようと東征大総督府に働きかける意向だということです。

西郷が庄内藩に寛大な理由について、去年12月、西郷が幕府を挑発するため、浪士たちに江戸で乱暴狼藉を働かせた“御用盗”が影響しているという見方があります。
この挑発行為に、当時、江戸市中の取締りを担当していた庄内藩など旧幕府側が、薩摩藩邸焼討事件を起こし、この事件が鳥羽・伏見の戦いを誘発しました。

西郷はこの策略を後ろめたく思っているため、庄内藩に寛大な処置をとろうとしていると話す関係者もいます。