慶応4年7月24日 旧幕府の借金返済 イギリスから借款へ
旧幕府がフランスから借りた金を返済するため、小松帯刀はイギリスから金を借りるよう大久保利通へ手紙を送りました。
旧幕府の勘定奉行だった小栗忠順は、3年前の慶応元年、横須賀製鉄所の建設のため、フランスから240万ドルを借りました。
小栗は、慶応2年にも、軍艦や武器などの購入費用にあてるため、フランスから600万ドルの借款契約を結んでいました。
大政奉還で幕府は消滅しましたが、フランスへの借金は残っています。
小松は、横須賀製鉄所がフランスに差し押さえられるのを避けるため、薩摩藩が懇意にしてきたイギリスから資金を借り、フランスへの返済にあてようと、大久保に提案しました。
これを受け大久保は、あさってにも、イギリスの東洋銀行と50万ドルを借りる契約を結び、フランスへの返済にあてる方針です。