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垂水を「アートの街」に 洋画家・葛迫幸平さん

きょうは、垂水市でアートをいかしたまちづくりに取り組む洋画家・葛迫幸平さんです。

垂水市の中心市街地にある喫茶店。壁には絵画作品が。訪れた客たちは、食事や飲み物を取りながら、本格的な絵画を楽しんでいます。

「(葛迫さんの絵は)想像、発想がすごいなと思いますよ。田舎にいたら、こういう絵にあうことがないですがね。すごく素敵、田舎で見られるというのが」

 

一方、こちらの酒店にもアート作品が…。

(八木酒店・八木栄壽さん)「お客さんの反応もすごくいいですよ。商品を並べる店舗の中という特殊な中で、非常に新鮮な感じを持ち込める」


今、垂水市の中心市街地では、店内にアート作品を展示し、ギャラリーとしても活動する店が増えています。

これは市民に文化の香りに触れてもらうと同時に商店街の活性化にもつなげようという「垂水街角美術館」という取り組みによるものです。

仕掛け人は、垂水市在住の洋画家・葛迫幸平さん(64)です。葛迫さんは、2002年の南日本美術展で最高賞の南日本新聞社賞と吉井賞を受賞し、翌年、ヨーロッパに留学しました。

そのヨーロッパでの経験が「垂水街角美術館」につながったと話します。

(葛迫幸平さん)「ヨーロッパ各国を回っていますとですね、いろんな町、村、大きな町にもそうですけど、いたるところに美術館があるんですよね、何かこう、日本に帰った時に、自分らでもできないものかと、じゃ街並みに各店舗に飾ってもらえるところを探してみようかと」


葛迫さんはこの日、屋根の工事などを行っている地元企業の事務所に作品を持ち込み、ギャラリーにしました。

(川畑瓦工業 川畑敏会長)「田舎の山の中に、こんな素敵なギャラリーをしてくださるとは、思いもしませんでした。本当に生き生きと事務所が明るくなって、従業員も喜ぶのではないかな」


(葛迫幸平さん)「垂水の町というところは、文化の偉人、(画家の)和田英作、(作曲家の)瀬戸口藤吉の2人の大きな文化の偉人が生まれたところなんですよね。市民のみなさまの文化に対する価値を高められないものかと思ってですね、アートが反映するような街づくりというものが同時に進めて行けたらなと思ってのことです」

葛迫さんは去年10月からギャラリーの設置を進めています。そして8つのギャラリーができたことから、今月17日にセレモニーを開いて「垂水街角美術館」として正式にオープンさせることにしています。

「街角美術館」を通して垂水市内にアート文化が定着し、市外への発信にもつながればと関係者は期待しています。

(ギャラリー中村・中村聡子さん)「小学校と垂水高校が近いので、生徒さんたちが少しでも興味を持って、ガラス越しに絵を見てくれたらいいなと思います。8店舗に広がれば、垂水市以外にも発信力が出てくるんじゃないかと思ってます」

(垂水市在住の画家・鶴田公人さん)「市内のあちこちで芸術・美術に触れ合えるという場所を設けてもらって、われわれも絵を描く楽しみができました。」

 

垂水を「アートの街」へ。葛迫さんの夢はいよいよ形になろうとしています。

(葛迫幸平さん)「まあ、美術館ですので、絵画という平面だけではなくて、立体であったり、オブジェであったり、たまには書でもいいだろうし、そして陶芸も、いろんな分野に多岐にわたって展示し、情報発信できたらなと思っている」