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生きづらさ抱える人支援 ルネスかごしま 谷川勝彦さん

きょうは、さまざまな理由で悩んだり苦しんだりして生きづらさを抱えている人を支援するNPO法人ルネスかごしまの谷川勝彦さんです。

鹿児島市山下町の鹿児島市民福祉プラザボランティアセンターで語らう人たち。NPO法人ルネスかごしまが去年4月から毎週土日に開いている「ひだまりカフェ」です。

不登校やひきこもり、障害や心の病などさまざまな悩みを持つ人が自由に参加しています。
「ルネスかごしま」の代表を務めている谷川勝彦さん(41)です。

(NPO法人ルネスかごしま 谷川勝彦さん)「いろんな困りごととか生きづらさを抱える人の支援とか、お手伝いができればというかたち。不登校とかひきこもりをお子さんをおもちの親御さんが、どこに相談したらいいんだろう?とか、そういった方の相談も、最近は多くうけさせていただいております」

谷川さんは、悩みを抱える人の話に耳を傾ける「傾聴」やカウンセリングなどを学び、現在、県内各地でイベントや訪問活動などを通じ、不登校やひきこもりなどの子どもや保護者の支援を行っています。

県教育委員会によりますと、2016年度、県内の小学校から高校で不登校になった子どもは2372人でもっとも多かったのが中学校の1408人です。
多感な時期に人知れず悩みを抱えるこの年代のこどもたち。実は、谷川さんもこの時期に不登校だった経験がありました。

(谷川さん)「中学・高校とあまり学校に行っていなかった時期もありまして、大人になってからも、ひきこもりそのものといえるような時期もあったので、その時に、何か困りごとや相談できる場所とかですね。ただ話を聞いてくださる方とかいらっしゃれば、もっと楽になるのになと思っていた。それで自分はそういう方のお役に立てればなと」


自身の経験をもとに悩み、苦しんでいる人の「話を聞くこと」と「話せる場所を」作ることを大切にしている谷川さん。
ひだまりカフェには毎回15人ほどが参加しています。
子どもからお年寄りまでそれぞれ異なる悩みを抱えています。

谷川さんのほか、話を聞くボランティアもいますが、話したくなければ無理に話さなくても構いません。何気ない雑談をしたり勉強をしたり、遊んだり自由にすごします。

参加者のひとり通称「ぶっちーさん」も以前はひきこもっていましたが、カフェを機に今は外に出ることが楽しくなったと話します。
(ぶっちーさん)「Q知ったきっかけは?ひきこもっていたので、そういうセンターから紹介を。楽しくって、すごく自分もいきいきできるし、みんな温かい人なので自然と自分を出せる」


社会の中で生きづらさや苦しみを抱えた人たちが楽になる手伝いをしたい。
谷川さんは、今月から新たな活動を始めました。「伴走型支援者養成講座」です。

悩みを抱える人に寄り添いながら支援を行っていく人を養成する取り組みで、今年度、県の地域自殺対策強化事業のひとつとして選定されました。

この日の講座にはひだまりカフェの参加者や別の団体で支援活動をしている人、過去に悩みを抱えていた人など10人が参加しました。
講座では谷川さんら団体が支援の実績を踏まえ、カウンセリングなどの支援の方法や家族や地域との関わり方などを伝え、受講者と一緒に考えていきます。

「自分の生き方、まわりとの関わり方を改めてよりよく前向きに考えていけるきっかけをいただたいたような気がする。」

(谷川さん)「今、不登校やひきこもりで悩んでいたり、苦しんでいたりする人って、ものすごい数いらっしゃる。こういった機会に社会全体で、どう向き合っていけばいいのかというのを考えていければと思っています」

悩みや困っていることはそれぞれ違いますが、その思いを受け止めることのできる人や場所があるだけで何かを変えられるかもしれない。谷川さんたちは生きづらさを抱えた人たちを温かく迎える活動を続けます。


ひだまりカフェは鹿児島市山下町の鹿児島市民福祉プラザで毎週土曜日と日曜日の午前10時から午後4時まで開かれていて、自由に参加できます。
お問い合わせは、ルネスかごしま電話090-9106-9402です。