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大崎町 地域ぐるみで子育てを 河瀬史奈さん

地域ぐるみでの子育てを目指して活動をする地域おこし協力隊員の女性について、大崎町出身の柳原レポーターの報告です。

大崎町の地域おこし協力隊員・河瀬史奈さん(31)です。

担任をサポートして子どもたちに学習のアドバイスなどをする「学習支援員」として大崎小学校に常駐しています。

河瀬さんはかつて、出身地の熊本で高校教師をしていましたが、所属していた福祉に関する学科が廃止されたのをきっかけに、おととし、大崎町にやってきました。

河瀬史奈さん「教育と地域福祉を一緒にできる仕事を探していて大崎町の地域おこし協力隊にこれだと思って来た」


この日は、5年生の算数の授業。河瀬さんは質問をする子どもたちに問題の解き方を優しく教えます。

「分かりやすく丁寧に教えてくれる優しい先生」
「僕はきのうどっか行ったんだけど史奈先生どっか行ったんですかってしゃべる」

大崎小学校・中島隆洋教頭「子どもたちの間にすーっと入っていってにこにこ話すイメージ」

今年で3年目を迎える河瀬さん。溶け込んでいるのは学校だけではないようで…。
(中島隆洋教頭)「温泉で一緒になったおばあちゃんが切り干し大根を作ったとあんたに食べてもらいたいから持っていくって山のように持ってきてくださって/地域の方も大切に思ってくださっているのが分かりました」


河瀬さんには学校支援員とは別のもうひとつの顔があります。向かった先は…

(柳原レポーター)「こちらは今年3月まで使われていた大崎幼稚園。実は私もこちらの園出身なんですが、園舎そして園庭とほとんど当時のままです。しかし、2階に上がってきますともともと年長さんの部屋は河瀬さんが運営する自主学習教室へと生まれ変わりました」

河瀬さんは移転した幼稚園の建物を使って子どもがちが勉強をする自主学習教室を今年5月から始めました。
小学生から中学生までの子どもたちが、火曜、木曜、そして隔週の土曜日に宿題などを持参して勉強をします。

(河瀬さん)「家庭では担いきれない部分を地域で担うことも必要/地域で勉強できる場があればいいと作った」

教室の名前は「こどもO-enくらす」。大崎幼稚園の「大」と「園」の字をもらっただけでなく、地域みんなで子どもたちを応援したいとの意味が込められています。

そして、その名の通り地域から鉛筆やテキストを寄贈してもらうといった応援を受けながら運営を進めています。

(大崎幼稚園・三浦敏春園長)「地域の子どもたちの学力は上がるしここにきたら友だちと遊べるしゲームをしなくてもいい。私は貸しただけ」


スタートからおよそ2か月。利用する子どもや保護者からは好評です。
(子どもたち)
「Qおうちより(勉強が)進む?めちゃ進む。1時間は進むね」
「友達も増えたし勉強がはかどって楽しい」
(保護者)
「私が仕事をしていて家に帰るのが不安だったりするので、自分以外に見る人がいないので本当に助かっています」
「下の子どもたちと一緒に関わるのはいいこと」

また、勉強以外の効果も。
この日、子どもたちは自主的に園庭の掃除をしていました。さらに年上の子が年下の子をリードするなど、子ども同士が関わり合うことで精神的に成長した場面も見られるようになったといいます。そして、まもなく訪れる夏休み。河瀬さんは新たな計画も立てています。

(河瀬さん)「夏休みになるので習字をしたら楽しいかな、やる気もでるかなと思うのでみんなでやるところに地域の人たちにも来てもらいたい」

河瀬さんが重視しているのが、“地域の人”の参加です。
それによって教室が単なる学習の場ではなく、地域に触れ、その魅力を感じる場になると考えているからです。

「地域の中で子どもたちを育てるきっかけになればいいと思って教室を始めました。子どもたちが地域の人によくしてもらったとか大崎町が好きだと思ってもらってもっと大人になったときに大崎町に帰ってきたり誇りを持ってもらえるよう最終的になったらいいなと思う」

地域ぐるみで子育てをして地域を支える場を作りたいと河瀬さんは奮闘しています。