一般社団法人 鹿児島県中小企業診断士協会では、『中小企業診断士の日』(11/4)を記念して、2019年11月8日(金) 鹿児島市の「マルヤガーデンズ」において、第3回となる記念講演会を開催いたしました。
今回は、地元の老舗企業である株式会社丸屋本社の代表取締役社長 柳田洋様に講師をお願いし、丸屋の歴史 および 海外展開(香港)のリアルな体験談を中心にお話しいただきました。
明治25年創業の呉服太物商・呉服店から「丸屋デパート」の経営を継がれたお父様が、売上不振から資本提携を決断して「鹿児島三越」となったこと。次男であったため家業とは関係なく、大学卒業後、香港で就職し起業、アパレル業界で大成功を収めるも、父と兄の逝去を契機に帰鹿し、丸屋の経営に携わることになった経緯。
さらには、今春逝去された妹の玉川恵さんから継がれた「マルヤガーデンズ」の現在と今後の展望など、体験談にウラ話を交えて、丁寧に楽しくお話頂きました。
特に、香港での海外展開については[イギリス殖民地時代](1978~1997)から、中国返還後の[一国二制度]、さらに2019年11月現在、半年にわたり収束の見えない民主化デモの現場など、まさにご自身が20代から現在まで身をもって経験された具体的なお話ばかりで、聴衆も引き込まれました。
お蔭様で、来場者アンケートでは回答者全員から、「良い」・「大変良い」の高い評価を頂きました。
その理由としては、「たたき上げ商売人の実感のこもった経験談だった」・「英国領から中国返還さらに現在と激走するリアルな香港の経営環境などのナマの体験談が面白かった」・「社長の気取らない実直な人柄」など、柳田社長の誠実なお人柄と実体験談に、皆様が刺激と感銘を受けられたようでした。
中小企業診断士協会では、今後も鹿児島の発展のために積極的な活動を続けて参ります。
今回の記念事業にご参加・ご支援いただきました皆様へ深く感謝いたします。