川瀬巴水 旅と郷愁の風景

会期 9月30日(金)~11月6日(日)
休館日 10月3・11・17・24日
開館時間 9:30~18:00(入館は17:30まで)
会場 鹿児島市立美術館

「朝、夕、夜、水、雲などに取材した静的な世界を私は愛する」川瀬巴水

大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代、日本各地を旅し出会った風景を生涯描き続け、「旅情詩人」と呼ばれました。季節や天候、時の移ろいと共にある表情豊かな作品世界は、今なお国内外で愛されています。巴水の制作を支えたのが、浮世絵にかわる新時代の木版画「新版画」を推進した、版元の渡邊庄三郎でした。当時衰退しつつあった職人との協働による高度な伝統技術を継承しながら、新しい色彩感覚や表現を取り入れ、二人は海外にも通用する木版芸術をめざしました。

本展は初期から晩年までの作品から、代表的なシリーズ(連作)を中心に構成しています。巴水の画業をたどりながら、その魅力を存分に味わえる機会となるでしょう。また、彼が鹿児島を旅し描いた作品や、同じく渡邊庄三郎のもとで新版画を制作した郷土作家・橋口五葉の作品をあわせて紹介し、鹿児島とのつながりにも注目します。懐かしくも新しい、心に沁みる風景美をめぐる旅をお楽しみください。

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主催:鹿児島市立美術館・南日本新聞社・MBC南日本放送
特別協力:渡邊木版美術画舗
資料提供:大田区立郷土博物館
企画協力:ステップ・イースト
助成:一般財団法人自治総合センター

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